先日、夫が「裸足で歩きたい!」と言ったので、私たちはお気に入りのトレイルを裸足で歩きに行きました。樹海の森にある精進湖トレイルは通常1時間ぐらいなのですが、慣れない裸足で歩くと、柔らかい苔や落ち葉の上を選んで、ゆっくり慎重に一歩一歩。ちょっと痛かったり、ヒヤヒヤしたり、アリに噛まれたり。でも歩き終わった後は素晴らしい高揚感でした。足の裏には反射区があり、身体の各器官や臓器と繋がっていると言われますが、心身が活性化した感じでした。そして靴を履くと、ふかふかしてビックリしました。「また裸足で歩こうね」と言って、すっかり満足して帰宅しました。
でも、日頃私たちはなんと自然と離れた生活をしているのだろうと感じました。富士山の麓の自然に囲まれているけれど、お庭には細やかな菜園があるけれど、お庭でヨガもするけれど… 靴を履いて、スーパーで季節外れの野菜や果物が買えて、便利なテクノロジーが溢れる時代。
「神さま、いったい私たちがどのようにこの世の中で生きることを望んでいるのですか?」
どんな時代や国、文化にいても、毎日愛と安らぎを大切に生きること。直観と智慧を使い、自分のベストを尽くし、内なる喜びを感じること。マスターたちは “Be in the world but not of it”、この世にいても、それに属さず、とおっしゃっています。儚い世界の肉体にいるけれど、何にも捕らわれず、俗に染まらず、自分自身をマスターして、私たちはスピリットであり永遠な存在であることを認識して生きる。
深く純粋瞑想に入ると生命との一体感を感じます。そして瞑想の終りに肉体に戻って来ると 「さあ、今日もこの肉体で頑張ろう、自分の役目を果たそう。」
そんな毎日です。