8月前半に世界マスターズ水泳選手権が九州で開催されました。4種目で金メダルを獲得し、2つ大会新記録を出したマデレンさんと娘さんが、大会後Pure Meditation Japanに1週間ほどリトリートに来てくださいました。80歳のマデレンさんはフランス系カナダ人、娘さんのマリーエレンさんは水上スキーの世界選手権で3位、お孫さんたちも水上スキーの世界選手権出場というアスリートファミリー。カナダケベック州のスキーリゾート地の湖畔に住んでいる彼女の一家はスキーも大好き。

私は昔、カナダでマスターズ水泳チームに所属していたことがあり、今でも週2回しっかり泳いでいる大の水泳好き。マデレンさんからコーチングをしていただきました。腕の動かし方や手首などのテクニック。でも何よりも、余計な力を使わない、リラックスして泳ぐことを学びました。

マデレンさんは「若い人たちと練習するとついていけないから、私はいつも手抜きしているのよ。400ｍ自由型は、水の中で遊ぶことを考えていたの。そうしたら疲れないであっという間に終わったわ」と楽々ダントツで金メダル。

いつも目が輝いてポジティブなエネルギーに包まれているマデレンさんは、実はとても謙虚でシャイ。滞在中は、連日カナダのメディアからインタビューがありました。「ああ、インタビューは大変。泳いでいる方がずっと楽だわ」とぼやいていました。

マデレンさんは何事にも「Accept and Adapt」受け入れ順応すること、を大切にしているそうです。娘さんと一緒にヨガクラスに参加して、瞑想入門とヒーリングも受けられました。曇りの日が多かったのですが、富士山をみて大感激。回転寿司も大喜びで、ビックリするほどの食欲。上記の写真を撮る時は、身軽にフェンスにまたがっていました。

カナダではトランブラン湖畔に住んでいるけれど、湖で泳ぐのは嫌いらしい。富士五湖の一つである本栖湖はとてもきれいなので、是非一緒に泳ぎましょうと誘うと、「そうね、accept and adapt」と渋々湖に入ったマデレンさんでしたが、「Beautiful！ 湖で泳ぐのがこんなに素晴らしいとは知らなかった」と大喜びで、一番最後まで湖から出てきませんでした。カナダに帰ったら湖で泳ぎたいそうです。

別れを惜しみながら最後にもう一度水泳の秘訣を尋ねると「Relax and Enjoy! Swimming should be easy!」。マデレンさんとマリーエレンさんと一緒に過ごした貴重な時間、沢山のことを学ばせていただきました。

リラックスする、余計な力を抜く、そしてエンジョイすること、これはあらゆることに共通すると思います。素晴らしいミュージシャンは演奏中リラックスして、自分の演奏を何よりもエンジョイしている。オペラ歌手の方も、特に高音を出す時は、リラックスすると自然な素晴らしい声がでる。お菓子教室の先生が「卵や生クリームを泡立てる時は手首をリラックスしてシャカシャカと」とおっしゃっていました。

一生懸命に取り組むことは大切ですが、必死にならないで、リラックス＆エンジョイする。すると神様の不思議なパワーが私たちを通じて表現され、素晴らしいものがつくりだされるのだと思います。