カナダでホームステイをしながら大学に通っていたとき、中米のコスタリカの女性も一緒に滞在していました。そしてホストファミリーと一緒に、皆でコスタリカに旅行に行きました。19歳の時で、2週間ほどコスタリカに滞在しました。コスタリカは小さな国ですが、医療や教育がしっかりしていて、軍隊は1950年ごろに廃止され、安定した豊かな国です。
スペイン語を話す国ですが、コスタリカ人は「こんにちは ¡Hola」や「元気? ¿Cómo estás?」の代わりに「Pura Vida! プーラ ヴィーダ (Pure Life)」と言って挨拶します。Pura Vidaとは、南米人の陽気さや自然の豊かさだけでなく、コスタリカ人は純粋に一瞬一瞬を、人生をエンジョイして満喫していました。
私たちはコスタリカ人の友人や家族も含め大人数で、小さなバスを貸し切ってリゾート地へ行くことになりました。「じゃあ明日の朝、太陽があの木の上に昇ったら出発ね」と言われ、翌朝私は張り切って太陽とあの木を睨みながらオンボロの小型バスに乗り込んで待っていたのですが、皆はのんびりと集まり、バスに乗り込むわけでもなく、お喋りを楽しんでいる。太陽はとうの昔にあの木の上を過ぎたけど。やっと出発して暫く走ると、ドライバーが 「どうもエンジンの調子が悪い、みんなバスから降りて。修理するよ」 誰も文句は言わず、道ばたに生えていた野生のバナナをもぎ取って食べながら陽気。暫くするとドライバーが 「生理用ナプキンを持ってる人いる? 何かが漏れてるから、ナプキンを使えばどうにかなると思うんだ」 ひえーそんなもので大丈夫? でもどうにか目的地に無事到着しました。
大きなキャビンを借りて、皆で夕食を作り、宴会で盛り上がりました。夕食後は誰かが 「さあ皿を洗おう」と言い、汚い皿を投げる、受け取った人は洗剤で洗いその皿を投げる、受け取った人は水ですすいで、また投げる。次に受け取った人はタオルで拭いて、また投げる、そして最後に受け取った人がそれを食器棚にしまう。皆で輪になって歌って踊りながら、フリスビーのように皿を投げ、山積みになった皿がどんどん片づいていく。もちろん手が滑って皿が床に落ちて割れても、心配する人はいない。
このコスタリカ人の生き方、ピュア ライフは衝撃的でした。カナダもおおらかでオープンな国でしたが、私のカナダ人のホストファミリーはPura Vidaにすっかり魅了され、数年後にコスタリカに移住しました。彼女たちは今でもコスタリカに住んでピュア ライフをエンジョイしています。
私は日々の生活でPura Vida!と言えるかしら?
以前 Mata Yoganandajiに、日本人の皆さんに何かメッセージはありますか、と尋ねた時にいただいた言葉が思い浮かびます。
”Live life well.
Be at Peace and Joyful in life,
for life is very shot.
Make the most of it.”
「人生を豊かに生きましょう。
安らかであり、喜びを持って過ごしましょう。
人生はとても短いです。
だから、思いっきり満喫しましょう。」
イギリス人の純粋瞑想講師で、昔コスタリカに長年住んでいた方がいます。最近彼女はまたコスタリカに住むよう導きを感じ、移住しました。コスタリカにも純粋瞑想が広まるのかもしれません。
Pura Vida!