先日ニュージーランドから親戚が訪れ、うちにも滞在しました。Chloeはちょうど一歳になったばかりでヨチヨチ歩き。初めて会うのに、小さな丸い手を広げて私の方へ寄ってくる。私の膝の上で飛び跳ね、窓の外を眺めながら上機嫌でお喋り、そしてそのまま私の腕の中で眠ってしまいました。一緒にいると彼女のお喋りがだんだん理解できるようになり、ちゃんと会話ができなくても、Chloeは巧みにコミュニケーションをとりました。私はあっという間に彼女の存在の美しさにすっかり魅了されました。何の躊躇も疑いもない、完全に信じることの美しさに感動しました。

一歩踏み出すごとにぐらぐら、でも恐れないで喜びと共に進む。バランスが危うくなったら、ストンとしりもちをつく。その時を精一杯エンジョイして、疲れたら寝る。

成長するにつれて、常識と叡智を持って生きることは大切です。そして信頼すべきでない人やこともあります。でも日頃私たちはどれだけ一歩踏み出すことを躊躇するか、どれだけ様々なことを心配したり、疑ったりするか。

Chloeを見ていて、私もこのようでありたいと思いました。神様に対して、私もこのように純粋に信じたい。構えないで、躊躇しないで愛を与えることの美しさ。見守られていることを信じて、喜びと共に確実に一歩一歩踏み出す。そして信じることは無条件の愛でもあることに気付きました。

以前うちで飼っていた柴犬のヒナからも同じようなことを感じました。ヒナは全く吠えない、鳴かない犬でした。散歩や食事の催促も全くしない。散歩に行きたい時は、ただひたすら信じ切った目で私たちをじっと見つめる。その眼差しには、自分が必要としていることは必ず与えられる、と信じている美しさがありました。

Chloeが旅だった翌朝、まだ彼女の小さな手がしっかり私の指を握っている感覚、彼女の柔らかい体を私の胸に感じました。そしてその感覚は今も鮮明に私の一部となって残っています。神様がChloeを通して私に与えてくれた、教えてくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。